[2023年省エネ補助金]窓リフォームで最もおトクな補助金！先進的窓リノベ事業を解説

窓限定だが最大の補助額を活用できる「先進的窓リノベ事業」

「先進的窓リノベ事業」は住宅省エネ2023キャンペーンのうちの一つです。

住宅省エネ2023キャンペーンについては下の記事で説明をしているので興味のある方はぜひ確認してみてください。

この3つの中で最も補助限度額が大きく、最もおすすめしたいのが「先進的窓リノベ事業」です。

1戸あたりの最大補助上限額は200万円とリフォームで利用できる補助金では最大規模ですべての窓を交換できるほどのボリュームがあります。

一箇所あたりの補助金額も「こどもエコすまい」と比べても倍以上の補助額になるものもあります。

しかし、デメリットとなる部分があることも事実ですので活用すべきか慎重に検討する必要もありますので内容に関してプロの視点からわかりやすく解説していければと思います。

「先進的窓リノベ事業」の内容

A.補助の対象となる前提条件

この助成金を受けるにあたり絶対に満たさなければいけない3つの条件があります。

①登録された「窓リノベ事業者」と工事請負契約を行い工事をする

ほかの二つの補助金も共通となりますが、事前に「住宅省エネ2023キャンペーンの住宅省エネ支援事業者に登録されている事業者」の施工のみが補助を受けるための条件となります。

専用サイトから登録事業者を探すことができるので近くの業者を探して問い合わせをしたり、いつも付き合いがある業者が登録されているかを確認するとよいと思います。

＼ 公式サイトの検索ページはこちら ／

②既存住宅の所有者が行う工事である

本補助事業を使うためには*既存住宅であり、工事を行う対象者が*住宅の所有者であることが求められます。

既存住宅とは

建築から1年が経過した住宅、または過去に人が居住した住宅をいいます。

本事業において持家の場合は新築時を除いては基本既存住宅として考えて問題ないです。

賃貸住宅の場合は既存住宅に該当するか確認しましょう。

＊​本事業において「建築日」は、原則、検査済証の発出日とします。

住宅の所有者とは

本事業において住宅の所有者の定義は下記の4つになります。

• 住宅を所有し、居住する個人またはその家族
• 住宅を所有し、賃貸に供する個人または法人
• 賃借人
• 共同住宅等の管理組合・管理組合法人

賃借人や共同住宅の管理組合等も所有者と認められ補助を受けることができる点がポイントです。

分譲マンションの共通の改修工事などでも利用ができる要項となっておりますのでぜひ活用を検討してください。

＊買取再販事業者も対象となります。ただし、別の工事施工者にリフォーム工事を発注する（工事請負契約がある）場合に限ります。

③登録された対象商品を利用し、補助額が5万円以上となる

今事業では補助金の対象となる商品が登録制で決まっています。

LIXILやYKKAPなどの主要なメーカーはほとんどが登録されておりますのでメーカーによって使えないということは少ないです。

商品の種類が多く品番での検索になるので一般の型には検索機能で商品を選ぶことは難しいと思いますが検索ページもあります。

＼ 公式サイト　先進的窓リノベ　対象商品／

一方、使えない可能性として考えられるのは窓の熱貫流率という性能基準が満たされていない場合が考えられます。

ガラス交換・内窓設置・窓交換どれも共通ですが性能区分はP（SS）・S・A・Bの4ランクに分けられます。

性能区分	熱貫流率
P（SS）	Uw・1.1以下
S	Uw・1.5以下
A	Uw・1.9以下
B	Uw・2.3以下

熱貫流率の数値はイメージが付きづらいと思いますので一般的な窓に使われる二重窓の熱貫流率をまとめてみました。

ガラスの種類	空気層の種類	空気層の厚み	熱貫流率
一般複層ガラス（一般ペアガラス）	乾燥空気	12ミリ	Uw・2.9
高断熱複層ガラス（LOW-Eペアガラス）*断熱タイプ	乾燥空気	12ミリ	Uw・1.9
高断熱複層ガラス（LOW-Eペアガラス）*断熱タイプ	アルゴンガス	10ミリ	Uw・1.8
高断熱複層ガラス（LOW-Eペアガラス）*遮熱タイプ	乾燥空気	12ミリ	Uw・1.6
高断熱複層ガラス（LOW-Eペアガラス）*遮熱タイプ	アルゴンガス	10ミリ	Uw・1.5
真空ガラス	真空層	0.2ミリ	Uw・1.4

＊ガラスの仕様は標準仕様である板ガラス3mmを想定
＊高断熱ガラスは室外側がLOW-Eガラスがあるものを遮熱タイプ、室内側にあるものを断熱タイプと表示しています。

この数値をもとにリフォームがしやすい内窓の補助金額を確認してみましょう。

窓の性能区分	窓サイズ大（L）	窓サイズ中（M）	窓サイズ小（S）	極小（X）
P（SS）	124,000円	84,000円	53,000円	53,000円
S	84,000円	57,000円	36,000円	36,000円
A	69,000円	47,000円	30,000円	30,000円
B	0円	0円	0円	0円

最後に