自社職人絶対主義の嘘とホント。
リフォームTips 2020.04.16
リフォーム、特に外装塗装や屋根の葺き替えなどを検討されたことがある人は自社職人が絶対的にいいものと感じてらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか?
私たちの会社も昔は完全自社職人をアピールポイントとしていました。
今でも自社の職人が多数在籍おりますが自社職人よりも重要なのはポイントがわかってきましたのでご説明させていただこうと思います。
そもそも自社職人とは?
自社職人の定義は正社員として職人を雇用していることです。全ての工事を自社職人が担当している場合には完全自社職人施工と宣伝しているところもあります。
自社職人は中間マージンが掛からないというのはホント?
厳密に言えば答えはNOです。中間マージンが掛からないのは1人親方と言われる個人事業主の職人に直でお願いした場合だけ中間マージンはかかりません。会社に依頼する場合、会社はお客さんから受け取った金額を全額職人に渡すわけではないので会社の利益分をお客さんは会社にマージンとして払っていることになります。しかしながら、ハウスメーカーや自社で職人を抱えないリフォーム会社に比べれば中間マージンを抑えられることは確かです。
内訳 足場・材料代40万円+職人人件費40万円
特徴
会社などの管理がない分工事にかかる間接経費が限りなく低いです。
一方で営業や施工管理という立ち位置がいない為、施主自身がしっかりと工事内容を確認して、工事中も自分が品質管理をするくないの気持ちでいないと第三者的な時点でチェックが難しいことが難点です。
また、アフターフォローに関しても職人次第であり、本人が他の会社に属したり引退してしまった場合はアフターフォローを受けることができなくなってしまう可能性が高いです。
契約金額120万円
内訳 会社の利益40万円 足場・材料代40万円+職人人件費30万円+施工管理10万
特徴
自社職人の会社は職人へ仕事量の分だけ給与を払うという日当月給という報酬形式が多いです。外部の施工会社に頼むよりも日当は安くなる傾向にあるので施工費用を少し抑えることができます。一方で社員を抱えることになるので会社は福利厚生の費用の負担があるため、利益をその分取る必要が出てきます。
施工をするのが会社に属した職人になるため、営業もしくは専任の施工管理が工事の管理をスムーズに行うことができます。また職人以外の目で工事内容をチェックをしてもらえる可能性が高くなります。その点で工事現場に顔を出さず、定期的にチェックをしていない場合は、
アフターフォローは自社の職人がいる為対応が一番良いことが多いです。
契約金額120万円
内訳 会社の利益材料代30万円 足場・材料代40万円+職人人件費40万円+施工管理10万
特徴
特に費用的には自社職人の会社と大きく変わらないことが多いです。
専属で腕のいい職人を抱えている場合は自社職人のの会社以上の品質確保しているところもあります。施工管理がしっかりついていないと外部に丸投げになってしまうので品質が落ちることが多いです。
自社に全く職人がいないとアフターフォローも外部委託になる為、対応が遅れてしまうなどあまり良くないこともあります。
契約金額180万円
内訳 会社の利益材料代40万円会社の管理費20万 塗装会社の利益30万 足場・材料代40万円+職人人件費40万円+塗装会社施工管理10万
特徴
1つの工事に営業をする会社と施工をする会社がそれぞれ入ってしまうので費用が高額になることが多いです。特にハウスメーカー経由の工事は通常の2〜3倍の価格になることもあります。
ハウスメーカーで延長瑕疵保証30年や外装のデザインに特化した提案の時があるなどの特別な条件がなければただの外部委託になってしまうので選ぶ必要はないと思います。
*管理費は施工管理の費用や営業マンのインセンティブを想定
ざっくりと違いを示しただけなので全てがこのようになっているわけではありませんが少しはイメージを持っていただけたのではないでしょうか?
この中でも会社の利益を多く取っている場合には施工費や材料代が圧迫されるでしょうし、施工管理をしっかりと入れているところや営業に力を入れてインセンティブをつけているところはより管理費が大きくなります。
結論から言えば自社職人の会社を必ずしも選ぶ必要はない!
選ばなければいけないのポイントは2点!
1、アフターフォローを迅速に行える職人がいるか
このポイントに関しては自社職人推奨です。小さな工事やアフターフォローなどに関しては安価でスピーディーに対応できることが最も重要です。協力業者も小さな工事はあまりやりたがるもではないので高品質で小回りの効く対応のためには自社の小工事専門で動ける人員がいる会社を選ぶことが重要です。
2、自社で全て施工管理ができる体制があるか
私たちはこれを自社施工として定義しています。職人は自社職人でもそうでなくても毎日現場を確認する施工管理が教育された自社の施工管理士であればより高い品質を保持し続けることができます。そのためには毎日の管理に加え協力職人会を開き、定期的な技術講習や勉強会、安全教育が必要不可欠です。これを継続しなければたとえ自社職人であっても品質は担保されません。その点で言えばこれを実施しているのであれば必ずしも自社職人でなくても良いと思います。
前提として長きにわたって依頼をしている職人に限られますので誰にでもお願いをしてしまうような会社はこれには当たりません。
まとめ
自社職人だから必ずしもいいわけではないことをお分かりいただけたのではないでしょうか?
これを確認するためにまず見積もりをもらった際に、下記のことを確認してください。
施工管理は誰がどの頻度行うか?
職人は誰さんが入りますか?(名前とその人の特徴まで聞きましょう。長く付き合っていて良好な関係が築けているかがわかります。)
アフターフォローは誰がやってくれるか?
小さな仕事を頼むのに対応できる自社職人がいるか?
上記をすらすら答えられるか信用できる会社かの判断のひとつになるのではないでしょうか?
八王子・多摩エリアでしたら業者に関するご相談もいつでも無料でお受けしますのでお気軽にご相談ください。
私どもの外装塗装専門事業のオガケンの塗り替えリフォームもご相談できますし、私がお客様担当になることもできますのでお気軽にご用命ください。
2020.04.16
リフォームTips